ベトナムフェアトレード雑貨、シルクウエアのエケッツ-Ekets International Co,. Ltd. 活動報告 「インターンシップレポート No.15 最終回」 
 

- Intern Report From Vietnam No.15-

最終週

インターンを振返って

フェアトレードについて学びたいと、ベトナムにあるロータスハウスにインターンとして行って来ました。 とにかく貴重な経験をさせていただき、 フェアトレードに限らず様々なことを知り考えさせられた4ヶ月間でした。



フェアトレード

実際の現場に来てみてフェアトレードについて感じたこと、それはその「難しさ」である。 働いている人が同国籍でしかも健常者ばかりでという一般的な会社に比べてロータスハウスでは、
(1)ワーカーとの意思疎通が難しく、時間とコストが余計にかかってしまう
(2)意識の低いワーカーがいる
(3)商品価格が高め、という点がみられた。
生まれ育ってきた環境が違うので、まず日本人とベトナム人で「ふつう」の感覚や考え方が違い、 その違いは当然商品の作業手順や仕上がりに影響してしまう。より効率的に、 より日本人の感覚にあわせた商品に仕上げるために、「こちらの方が良い」 ということを説明する必要があるのだが、細かいことが言葉でうまく通じないし、 伝わっても根本にある考え方が違うので、理解して実践してくれるようになるまで時間がかかる。 その前に正しく伝えること自体が難しいので (もし私が細かい指示をMaiやHauたちに伝えようとした場合、 日本語?英語?ベトナム語?手話という過程を経なければならない)、 伝言ゲームのように始めと終わりで内容が変わってしまうこともあり得る。 そういうつもりで言ったんじゃないのに…と感じることが私はよくあり、 手話もしくはベトナム語が自由に操れたらいいのにと何度も思った。 伝えて理解してもらうことがスムーズにいかないと、時間がかかるだけでなく、 失敗も多くなってしまう。フェアトレードを実践する団体は、どこも同じ条件下 (違う感覚をもった、違う言葉を話す人達と仕事をする) で他の商社と競争していかなければならないので、それはやはり難しいと思う。

また、ロータスハウスではワーカーの生活の安定を保証するために出来高制ではなく 給料制で賃金が支払われている。安定しているためか、 頑張っても頑張らなくても結果が同じなら仕事時間中に作業してさえいればいいという雰囲気の人がいた。 これは最初の頃の話で、今はもうそういう考えで働いている人は少なくなったようだ。ただ考えてみると、 販路拡大や商品開発といった市場に関わるところは全てフェアトレード団体が「してくれる」こと、 生産者は言われるとおり作るだけで外の競争に直面しない。 そういう状況で仕事に対する意識を高く保つのは難しいことだろう。意識が低ければ作業も遅くなり、 作業が遅ければ(生活の安定保証のための給料制なので)商品価格は高くなる。 また生産規模が小さく大量生産できないので輸送費も割高になってしまう。



  意思疎通の難しさや感覚のズレは、お互いに直接理解していこうという気になれば 時間が経つごとに小さくなっていくのだろうと思う。ただ、働く人数が増えるに従って、 同じ言葉を話せる人だけで話しこんでしまう傾向にあると思うので、 そうならないように気をつければよいのではないだろうか。 以前の私のフェアトレード商品に対するイメージは「高くて品質が悪い」だった。 ベトナムに来て色んなワークショップを見せてもらってからは、 高く感じるけどその額を払うだけの価値が十分あることはわかったが、 サイズが規格と合わない等の欠陥があるものには(一般庶民の感覚として)やはりお金は払いたくない。 まずは品質重視で、ある一定の立場の人のチェックだけでなく(品質の基準がわかるようになった) 作っている本人たちの間でもいちいちチェックしあうことを制度化したら作業中の意識も高まっていいのではないだろうか。 それが原因で仲違いが起こるようであれば…困りますが。しばらくしてフェアトレード商品のイメージが 「高いけど品質もよい」となったら、生活にゆとりのある層を中心にフェアトレード商品を 選んで買ってくれる人がどんどん増えていくことだろうと思います。

その他

4ヶ月もいると、その土地に住む様々な人の生活を目にすることができた。 日本にいると周りは同じような環境で育ってきた人ばかりで差程生活基準に差を感じることはなかったが 、ベトナムではその違いがはっきりとみられる。手足がなくて毎日お金を乞う人、 宝くじを売って歩くほそっこい子供がいる一方で、デカい車/豪華な家を持っている人や 毎日テニスを楽しんでいる人もいる。ロータスハウス内でみても、 Maiたち聴覚障害者の生活範囲と健常者のそれはやはり違った。 「そういう風になっている。」ただそう思うだけだった。  あとすごく感じたのは、ベトナム人の人の良さだ。適当だけど人類みな兄弟みたいな感じで友好的だし、 とてもたくましい。精神病やら人殺しとは無縁の、平和でとても魅力的な人たちだった。

最後に

少ない経験と知識しかないにもかかわらず私をインターンとして受け入れてくれた ロータスハウスのみなさんにはとても感謝しています。これからも最初のメンバーが変わることなく、 みんな仲良くやっていることを願っています。(郁)


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